税務調査

だいぶ寒くなりましたね。

朝晩は気温が一桁まで下がる季節になりました。

もうすぐ冬の訪れでしょうか。

何だか、ここ数年は春と秋を感じる期間が極端に短い気がします。

気候が変わりつつあるんでしょうかね・・・。

 

 

9月某日。

管轄税務署から突然の電話。

「確定申告の内容について、確認したいことがあるのでお伺いしたいのですが。」

はぁ・・・?

日時を決めて電話を切る。

はて?確認?・・・あ!税務調査ってことか!( ̄□ ̄;;)!!

 

個人事業になってから19年目。

一般的に3~5年過ぎると来るという話を聞いていましたが、

今回が初めてのことです。

 

過去に、還付金が振り込まれず税務署に問い合わせたところ、

所得の計上時期が1ヶ月ズレているので、修正申告しないと還付できませんと言われ、

5年(だったと思います)遡って修正申告したことはありました。

例年より1ヶ月以上も長い期間、何の連絡も無く還付金が振り込まれず、

正しいと思って申告してるんだから、言われなきゃ分からないじゃん!と

憤慨したのを覚えています。

税理士さんは頼んでいませんが、商工会に加入して中にいる税理士さんに

申告の仕方を相談して、教えられたとおりに長年申告していたにもかかわらず、

ある日突然間違っていると言われても寝耳に水です。

まあその時は、間違いなら正すべきなんでしょうねと素直に従って修正申告しましたが。

 

 

今回の調査前日。妻が緊急入院。(大汗)

目を閉じていてもグルグル回る眩暈と激しい嘔吐。

脳と心臓に爆弾を抱えている妻で、そこに何かが起きたんじゃないかと

気が気ではありません。

脳神経外科の主治医のところへ搬送して、一通り検査していただき、

脳と心臓ではないとの所見を受けて一安心。

原因は耳だろうとのことで、一晩ICUに入院して

翌日には退院していいとのこと。症状はまだ残っているものの、とりあえず良かった・・・。

 

調査当日。

調査は午後一番。前日が休日で税務署に連絡もつかないため

日程変更することもできず。

妻は朝の退院可能ということだったので、朝一番でお迎えに行って、

入院と退院の手続きを同時に(笑)済ませて退院。

自宅に送り届けて、義父に妻を頼んで事務所へ。

 

約束の午後1時ピッタリに調査官2人来ました。

1人は電話をかけてきた新人?1年生?というくらいの女性。

もう1人は私より年配の男性。

新人研修のために税務調査に来られる話も目にしてましたが、それですかね。

世間話から始まって、その会話の中であれこれ探ってくる感じでした。

結局、過去3年分の帳簿(白申告)、通帳、領収書を持ち帰って精査するということで

その日は終了。3時間ほどでした。

 

その後いろいろ調べてみると、長ければ3ヶ月前後かかるという話もあるようで、

こりゃあ決着つくまで大変だと思いました。

 

1ヶ月以上音沙汰無しで、10月某日。

女性調査官から電話。

「確認したい内容があるのでお伺いしたいんですが。」

日時を決めて、今度は朝一番で。

当日。

要は家事消費分に当たる物は否認しますよという話。

事務所の物と一緒に買った物まで入っていたのは事実なので当然ですね。

再度計算して御連絡しますということで終了。

電話でも済みそうな気もしましたが・・・。

 

今週。

また女性調査官から電話。

「確認したい内容があるのでお伺いしたいんですが。」

はぅ?また?

3回目。朝一番で来ました。

再度細かいところを確認されました。

で・・・消耗品で最終的に計上されているものは、

パソコン関連、リース関連、文具関連、事務所用のコーヒー類、作業着・・・だけ。

ん?日用品とかは?ティッシュとか、便所紙とか、掃除用品とか、ゴミ袋とか。

 

「家事消費と区別できないのでダメです。」

 

は?目の前にティッシュあるでしょ?トイレの中に便所紙あるでしょ?

ゴミ袋なかったらゴミ出せないでしょ?

 

「それなら比率で計算することにします。全体の何割ですか?」

 

いやいやいや、文具類とかレシート1枚ずつチェックして抽出したのに、

日用品は見てないんですか?

 

「見てません。家事消費と区別できないので。」

 

私にここで抽出しろと?そうじゃなければ入れられないと?

もういいや。紙類とゴミ袋各種類月1回。それでいいなら入れて下さい。

 

「わかりました。ゴミ袋はダメです。」

 

はあ?どういうこと?

 

「家事消費に当たる飲食をしたもののゴミを入れる袋ですから家事消費です。」

 

・・・。(゚▽゚;)

私、事務所で出たゴミ、どうやって捨てるんですか?

個人だからダメってことですか?会社だったら全て経費計上ですよね?

 

「ではそれも比率で・・・。」

 

入れられる物は入れて下さい。

ところで、個人はスーツ代とかは経費にできないって聞いてますが、

100%事業用でもダメなんですかね?

この19年、365日×19年=6935日(うるう年の突っ込みは無しで)のうち、

仕事以外でスーツを着用したのは、子供の入学式・卒業式の7回だけで、

比率で0.1%なんですけど。

 

「基本的にダメです。事業以外でも着用できるという物ですので。」

 

だからね、着用してないんですけど。靴もそう。

ビジネスシューズ(革靴)履いて休日を過ごします?有り得ないでしょ?

 

「作業着と判断したものについては容認してますので。

例えば、ワークマンで購入したものなんかは100%経費になります。」

 

それって・・・経費にしたいなら、どこに行くにも現場服で行けと?


 

 

ビジネスバッグ持って、こんな服で行けないって。(-_-;)

じゃあ例えばですよ、スーツを購入して、領収書の但し書きに

作業着代と入れてもらえば通るって こと?

 

「何とも言えません。人によっては突っ込まれるかも知れません。」

 

まあ、毎年買うものじゃないんで、これ以上は言いませんけど、

基本が変ですよね?絶対おかしいでしょ?

 

※調べてみたら、40年以上前の裁判の判例が基本にされてるようですね。

個人のスーツ代は経費じゃないって話。

 

ペラペラと領収書の綴りをめくっていたら、仕事用の鞄の領収書。

革製の一般的なビジネスバッグです。

これもダメなんですか?

 

「仕事じゃない日にこれを持って出かけたりしないですか?」

 

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・・・ミ(ノ_ _)ノ 休日にコレ持って、どこに行くと?

ダメだこりゃ・・・。

 

鞄は容認。他にもあれこれ見つけて、多少は上乗せになりました。

1ヶ月以上も時間かけて、正直言わせてもらえば何を見ていたのかと。

こちらの仕分けの甘さがあるのは重々承知してますが、

あまりにも酷すぎませんかね。

 

去年の分を精査して、それより過去2年分は比率計算なんだそうです。

中身がどうなってようと比率計算。

現状は結果も出ず。また来るそうです。

結構な金額を覚悟しなければならない感じで進んでます・・・。